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すべてを「ゼロ」にしてスタートアップする元Webディレクターの舞台裏

アドテクノロジーが進む今後の道とは

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昨日、マクロミル主催の「アドテクノロジー×サーベイ」と題したセミナーに参加してきました。だいたい50人近くの方が参加されていました。

▼セミナーの内容▼

【マクロミル無料セミナー】 『アドテクノロジー×サーベイ』【株式会社マクロミル】

感想

「Internet of Things」

全てのモノがネットにつながるとき、プロダクトの競争優位は、デジタルコンタクトポイントにある。

 電通の方が、上記のように言っていました。多少大げさかもしれませんが、テクノロジーがインターネットを中心にプロダクトが開発されるのもそう遠くはない未来かなと思います。ウェアラブルもその一種ですし…。

 

そこで必要なマーケティングの考え方としては、マスではなく「個」だと思っています。

いかにパーソナライズした形で「個」に情報を提供することができるかがポイントかな。

例えば、システムキッチンにタッチパネル式のパネルを用意して、そこにレシピや調理動画を流せるようにするとか、カロリー計算を簡単にできるようにするとか、IoT(Internet of Things)の考え方は共感できました。

 

あとは、そのテクノロジーを使ってどのようなコンテンツを生み出すのか。そこを作れる人材が必要ですし、プロダクトを作っているメーカーとのコミュニケーションは必然的に必要になってきそうですね。

 

また、今後のアドテクノロジーは、動画媒体をいかに有効に使ってプロモーションを展開するのか?という考えで舵を切っています。

まだ配信媒体の数や広告主の裾野の数に課題はありますが、噂ではYahoo!が今度、動画を利用して大きく動き出すという話も耳にしていますので、ビデオ広告の存在価値が今後問われてくるのは間違いないでしょう。

ビデオ広告について

Goolgleやオムニバスの講演内容で共通するのが、いかに動画を使った広告手法をクライアントに利用してもらうかという内容でした。Googleの大塚さんは、Youtube広告の海外事例などを踏まえて説明していました。オムニバスの山本社長は、海外のオンライン動画市場の背景から動画広告の存在意義について話をされていました。

 

個人的な感想になってしまいますが、目新しさはありませんでしたが、アドテク側としてはビデオ広告でどう広めていくかを模索している段階だということだけが分かりました。

 

時流は、「動画」である。

そんなメッセージを伝えたかったのだと思います。

 

静止画より動画の方が、メッセージが伝わりやすいのは事実です。ただし、企業側も躊躇する理由はいくつかあります。

 

1.効果検証ポイント(KPI)が分からない。

2.直接的なCVを積み上げにくい。

3.配信先を制御できない。

 

ざっとこんなとこでしょうか。TVCMの延長線上で考えている企業は、おそらくKPIの指標は持ち合わせていないでしょう。というよりもリーチや認知の補完メディアとしての位置づけだと、「ただ配信しているだけ」になりえます。私が直接関わってはいないですが、以前美容系のクリニックでも効果検証ポイントが決まっていなくて、Youtubeチャンネルを作って「ただ配信しているだけ」というクライアントがいました。

結局、戦略的顧客をイメージできていないでいると、やってはみるものの「効果があったのかもしれない。」というお粗末な結果になってしまいます。

結局、配信先⇒広告クリエイティブ⇒着地ポイント(Webサイトなど)が一貫していないとKPIが明確化できないように、動画コンテンツも同様に視聴させてユーザーにどのように興味関心を喚起させて、行動に移させるかをイメージできて初めてKPIという指標が作れるわけです。

 

そこのストーリーを作れるかが大事であり、これまでのTVCMと同様の考え方だとうまくいかないのかなと思いました。

そのストーリーを作れる人材もいないですし、ある意味狙い目かなと思います。

 

それと、今度リリースする予定で、現在制作中のメディアも動画を中心として考えていたので、方向性としては可能性があるレールにはあるなと思いました。

最後に

外部セミナーに参加して思うのが、大手の会社で働いている人を否定するわけではないのですが、会社の実績を自分の実績と勘違いしている人が多いのかなと思います。

 

 私自身も大した人間ではありません。

 

ただ、サラリーマンという道から外れて分かったことが1つあります。

「会社の情報資産を使ってクライアントに価値を提供しいていると、それが無くなった時に存在価値が薄れる」ということです。

要は、大手広告代理店だと様々なテクノロジーツールを開発したり、情報や調査データなどたくさんあると思います。その情報ツールを駆使して、クライアントに広告提案をしたりするわけです。

 

例えば、そのような会社の情報資産が無くなった時に、どう自立して顧客に価値を提供することができるか?

 

その時に、その人の存在価値が分かるような気がします。

 

そんな偉そうなこと言って、大手の会社で働いていないから妬みでしょ?と言われるかもしれませんね(笑)

確かに半分当たっているかもしれません。私もそんな情報資産が充実した環境で一度は働いてみたいものです。羨ましさも当然あります。

 

本当に自立した人というのは、底辺から自力で起き上れる人だと思いますし、私が目指すところもそこにあります。

 

すいません。最後、セミナーの内容とは脱線しましたね。

でも、とでも色んな気づきを得られたので充実しました。セミナーにたまたま参加していた、某広告代理店のN氏とも会ってお互いの情報交換もできました。

 

いい1日でした。