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【感想】文庫本『永遠の0』(著:百田尚樹)を読了して、祖父を思い出した。

先月末、「永遠の0」の映画を観賞したことはこのブログでも綴りました。

噂の『永遠の0』を鑑賞。「永遠の0」の意味を考えてみた。

映画が良かったので、文庫本の『永遠の0』を買って読んでみました。

 

私自身、映画化された小説を読んだのは、おそらく今回が初めて。全部で589ページなので、最初は「途中で飽きるかも…」と思いましたが、正月休みも相まって2日で読了してしまいました。

 

感想はというと、
「映画の後に読んでよかった。」
というのが読み終わってから感じた感覚です。

 

感想は人それぞれかと思いますが、映画でのシーンと小説のストーリーがリンクしていたので、だいぶスラスラと読み進めることができました。(文庫本好きの人からすると邪道なのかもしれませんが。)

 

逆に、文庫本から入ったら、
「もっとあのシーンを映画で表現してほしいな」
と思ったことでしょう。

 

それだけ2時間半の映画ではすべてを表現できないということかもしれませんね。

映画では分からなかった、宮部久蔵(岡田准一 役)生い立ちや特攻として突撃した結末などが分かりましたので、個人的に満足でした。

また、太平洋戦争の悲惨さや当時の軍人の過酷さが分かる1冊でもありました。

 

話は変わりますが、この正月休みに祖母の家にいきました。祖父は7年前に亡くなって、元軍人です。祖父母共に、戦争の時のこと話したことは聞いたことありませんでした。

 

戦争を経験している人で、戦争について何故語りたくない人がいるのか?あまり考えたことがありませんでしたが、今回「永遠の0」を読んでそれが少し分かった気がします。

 

軍人なら特に尚更ですね。

 

祖母から祖父の口癖は、
「孫にはお金を使いなさい。」
「食うに困らないようにしなさい。」
と常に祖母に言っていたそうです。

これは祖父が亡くなってから祖母に聞きました。

今では、なぜ祖父がそう言っていたのかが分かる気がします。
戦争当時の辛い思いは、孫にさせたくなかったのでしょう。
同時に、私が小さい頃は「婆ちゃんは何でも買ってくれる!」って喜んでいた自分が、少し恥ずかしいという感情が大きくなったのも事実です。

もう後20年もすれば、戦争の時代を生き抜いた方が限りなく少なくなるでしょう。

昔、悲惨な出来事があったことを忘れていけないとともに、今こうして生きている理由も知る必要があるんだなと思いました。

 

年末年始に少し人生について考えさせられた映画・文庫本でした。