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すべてを「ゼロ」にしてスタートアップする元Webディレクターの舞台裏

小さなWEB制作会社が生き残る3つの大事なこと

今日は5年近く一緒に仕事をしているWEB制作会社の社長と昼からお会いしました。

私が社会人2年目くらいに飛び込み営業で訪問してきてからの付き合いなので5年以上になります。

大手通信会社から独立したのが私くらいの年ですし、自社ECショップを複数立ち上げ、WEB制作やプログラム開発、CMS構築などWEBと呼ばれる領域についてはある程度経験されている会社です。

現職と職域は一緒なのですが、コーディングやCMS構築など良心的な値段はもちろんですが、とにかくコーディングのクオリティが高いのでいつも安心してお任せしています。

 

今回、シンガポール楽天市場でショップをオープンさせるようです。
商品は仕入先から仕入れるそうですが、税関手続きなども初めてだから社長自らが動いて申請等の手続きも自分でやられたようです。

 

バイタリティあります。

 

儲かるのか否か?と聞くと、

「やってみないと分からないですからね!」

とのこと。

 

思った通りの回答です。

 

確かにこの業界にいると何が当たるのかは誰も予想できないですし、知っていたら皆やっています。

むしろ成功者はほんの一握り。あとは、飯を食えるぐらいの程度でなんとか頑張っているというのがWEB制作会社の特徴でしょうか。

 

こう話すとWEB制作会社は儲からないのか?

 

と思うかもしれませんが、要は集客⇒制作⇒運用⇒検証が、分断化されてスペシャリストはいるものの全てを一貫してクオリティの高いサービスを提供できる会社がいないんですよね。
それができたら自社メディアで儲けています。

 

そんなWEB制作会社が生きるために大事なこと。

  1. 人脈
  2. 経験値
  3. レスポンス

この3つだと思っています。

1.人脈

 人脈を作るといっても自分から人脈を作りに行くのも良いですが。人から声をかけられるぐらいにならないとビジネスには繋がらないですよね。

自分から頭を下げて仕事をもらうのは、それは人脈でも何でもないです。

自分自身に魅力があって声をかけられるくらいになるのが、人脈を作るうえでは一番重要です。(私も最近はそれをヒシヒシと感じます。)

 

そのためにはその人との一番最初の仕事が大事です。

そこで120%以上の力を発揮して、絶対に「コイツに声かけると何かいつも面白いことができる」という感覚的な印象を持たせるように私は意識しています。
そこで失敗すれば次のチャンスは基本的にないです。

2.経験値

とにかく専門分野でなくても新しいことには常に挑戦すること。

新しい技術や旬なデザインというのはWEB業界にいれば、その流れの速さを目の当たりにします。

顧客からレスポンシブルデザインのリクエストがあって、例えやったことがなくても、

「レスポンシブルデザインはやったことがないのでうちではちょっと…」

というのは話になりません。

せっかくの経験値を上げるチャンスをミスミス逃しているようなものです。

やってみることで、良い点、悪い点が見えてくるのがこの業界です。

 

まずは経験することをいしきしないと、決して頼りにされないです。
ただし本当にやれる目途がなかったり、制作ラインがパンパンで納期が遅れるにもかかわらず「やります。」は無責任でしかないのでご法度です。

やったことがあるというのは、一つの武器です。

3.レスポンス

どの業界でも共通ではありますが、見積りが一週間後とかレスが遅いとそれだけで信用はガタ落ちです。

先述の社長はとにかくレスが早い!

メールの返信が1日待ったことなどほとんどないですし、例え具体的な返答が遅くなっても先に一方は入れてくれます。

それだけで信用度アップです。

それすらもしてくれないWEB制作会社の方は星の数ほどいると思います。

 

この3つだけあればWEB制作会社が生き残れるかというと別の話ですが、すでにアメリカなどの英語圏ではWEB制作会社は儲からないと聞きます。

先日読んだ下記の記事がとても興味深い内容でした。

アメリカでWEB制作会社が存在出来ない5つの理由

単純に作るだけでは生き残れない。

本当にその通りです。

どれだけ優秀なデザイナーがいても自分を売り込む能力や信頼してもらえるほど、魅力ある人間かというのも重要なファクターです。

 

ただし、今、私はWEB制作のディレクターとして働いてはいますが、将来、制作会社を立ち上げることは恐らくしないと思います。

理由は、100億儲けることは絶対に無理だから。

日本でWEB制作で100億売り上げている会社は存在していません。(※広告収入抜きで)

それならばインターネットを使って自分で儲ける仕組みを作れるかを考えます。

参入リスクは他の業界に比べて少ないと思いますので、参入しやすいと思います。

あとは続けるうちに、何か変化のキッカケに気づくかどうか。

それが大事ですね。